念ずれば花ぞ開くと誰か言う 竹は百年(ももとせ)優曇華三千年(みちとせ)
滴塵015
本文
念ずれば花ぞ開くと誰か言う 竹は百年(ももとせ)優曇華三千年(みちとせ) 要点
念じれば花が咲くという言葉は、本当は簡単ではないことを示す比喩。 現代語訳
「念じれば花が咲く」と誰かは言うが、竹は百年に一度、優曇華は三千年に一度しか咲かない稀有な花である。 注釈
竹の花:開花するのは非常に稀で、何十年、何百年かかるとされる。 優曇華:稀にしか咲かない花の比喩。三千年に一度しか咲かないとされる。 解説
深掘り_嵯峨
この歌は、「念ずれば叶う」という安易な世俗の言葉に対する、厳しい現実と真理の重さを突きつける反語的な歌です。